ニュースレターの終わりのデザインを考える①:Scribble #24

『Scribble』は日曜の朝に届く「ニュースレター」のニュースレターです。ニュースレターに関する話題や発見をお届けします。今回から連続して、「ニュースレターの終わりのデザイン」を考えていきます。
長谷川翔一 2022.06.05
誰でも

こんにちは。ニュースレターについてのニュースレター「Scribble(スクライブル)」です。

突然ですが、近々この「Scribble(スクライブル)」の二度目の休刊をしようと思います。その後は不定期発行の予定です。

今回は、休刊の背景とニュースレターの終わりのデザインについてです。最後に小さなイベントの告知があります。

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最近、ウェブメディアの閉鎖がまた増えてきました。

例えば、noteが運営する有料ウェブメディア「cakes」や、老舗ネットメディア「TechCrunch」「エンガジェット」の閉鎖は大きな話題となりました。

閉鎖に伴い、コンテンツのエクスポートやファン(サブスクライバー)のリプレイスができない事が話題になっています。

こうしたニュースがあると、「プラットフォームに生殺与奪を握られないフォーマットとしてのニュースレター」が脚光を浴びます。

ですが、ニュースレターは「始めるのは簡単だが、やめ時が難しいもの」でもあります。

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このニュースレターについてのニュースレター「Scribble(スクライブル)」の休刊の主な理由は、

  • ネタがなくなってきたこと

  • 読者の伸びやリアクションが減ったこと

の二つです。

正直、これらの解決策は色々あります。

例えば「取材」や「海外の事例を研究」「具体的なテクニック紹介」「Twitterとの連動」等々、これまで私自身が紹介してきたように、読者を増やしたり、有料会員を増やしたいというような仕掛け自体はたくさんあります。

ただ、その上で、そこまで続けるモチベーションがないというのが正直なところです。「ニュースレターの始め方」で最初に紹介したように「モチベーションがなくても続ける仕掛けが重要」ですが、それにも限界があるということですね。

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ニュースレターは「連続性のメディア」なので続けることが重要ですが、「終わらせどき」や「終わり方」が難しいなと、ここ2週間悩んでいました。

読者数は多くないですが、定期的に読んでくれている読者はいるし、読者を裏切ることになる不安がありました。

一度、連載を止めたら、読者が離れてしまわないか?という不安もあります。

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そういった意味で、ニュースレターを始める時にも、読者や読み手にとって負担にならない「終わらせ方を考えておくこと」が大切なのではないかと思い始めました。

というわけで、最近、約2年間にわたる有料マガジンを閉じたナースあさみさんに、「個人メディアの終わりのデザイン」について、いろいろ話を聞いてみることにしました。

来週6/11(土)18:00から、これまでの連載や廃刊について、Twitterスペースで聞いてみる予定です。内容は一部、次回のレターで書く予定ですが、お時間ある方はぜひTwitterスペースをご覧ください。

今週もここまで読んでいただきありがとうございました。これからのニュースレターを考えるニュースレター 『Scribble』でした。

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